APPLE Mac OS-X

先進性や洗練度で評価の高い APPLE Mac
MS-Windows 系 PC との違いは?

パソコンを操作するマウスや、Window 方式のグラフィックユーザーインターフェイス (GUI) 等の多くは、米ゼロックス社で開発されたのだが、これをいち早くパソコンレベルで実現したのが APPLE 系 PC/OS である。

Lisa に始まり OS-9 までは APPLE 独自開発の OS で、OS-X からは、Linux の解説で説明したように FreeBSD がベースになっている。

Mac 嫌い?

どうも取引先の担当には、私が「Mac 嫌い」だと思われているらしい。 しかしこれはちょっと違う。私は Mac が嫌いなのではなく「Mac 絶対主義者」が嫌いなだけなのだ。

あまり良い例ではないが「Mac で作ったホームページは、やはり品があるよね」なんて言われる事がある。面倒なので、面と向かって反論しなかったが、それは単に制作者のセンスの違いであって、使うパソコンの違いではない。

この手の話を書き出すときりがないので止めておくが、Mac に限らず、人気商品や人気ブランドには必ず「熱狂的ファン」がいて、それに反対する「アンチ」がいる。実際にはどちらにも属さない「ごく普通のユーザー」が大多数なのだが、このような一部の熱狂的ファンの言動はいただけない。

APPLE PC との付き合い

実は、私自身 Mac と言うか APPLE 系 PC との付き合いは長い。 初代は APPLE II 。表計算ソフトの元祖「ViziCalc(ビジカルク)」で有名な機種だが、純正品ではない(いわゆるパチモン)ので偉そうなことは言えない。OS-9 搭載の Machintosh LC III で付き合いを終わるまでに 4 機種ほどを使用している。

私が独立したのも APPLE がらみになるのだろうか。APPLE 現 CEO スティーブ・ジョブスが、一時、APPLE を追い出されていた頃に NeXT CUBE というワークステーションを開発した。セット価格で 400 万円以上の高額な製品だったが、現在の Mac とほぼ同様の GUI と操作性を備えていたのだから、その先進性はたいした物である。(現在の OS-X はこれがベースになっている)

しかし NeXT で私が一番注目したのは「開発環境」だ。NEXTSTEP(NX-Window) という開発プラットホームは、Window 上に部品を配置して、その属性をセットするだけでプログラムの雛形ができあがる。現在の VisualBasic や Delphi に相当する開発環境が提供されていたのだ。 偶々この時期に「NeXT を核にした業務システムを作れないか」という相談があり、これがきっかけで独立。結果的には完成する前に、その会社は倒産し、自腹で購入した NeXT は高価なおもちゃになってしまった。 「その恨みで Mac 嫌いなんじゃないの」というツッコミは無しと言うことで。

Mac OS-X の問題は

話が大きく横道に逸れてしまったので、再び APPLE Mac。
もう、この時代に「Mac が優れている」だとか「Windows のほうが有利」だとかという論議は意味がない。操作性についてもほぼ同一で、その違いは微々たる物になっている。ハードウェア的に見ても、同じ価格帯の本体を比較すると、若干 Mac が高いながら、性能差もあまり無い。そこで、あえて Mac を選択した場合の忠告をすると

ソフト面では

一般的なユーザーが Mac を利用する上で問題があるとすれば、それは「動画の再生」かも知れない。インターネット上で見られる無料動画はほぼ問題ない。しかし、有料動画の場合、DRM という著作権保護のプロテクトがかけられている場合が多く、視聴できない事がある。OS-X 上から MS-Windows を起動させているユーザーが多い一要因でもある。 最新の OS-X は 64bit版に完全移行してしまったため、過去のソフトが動作しない点にも注意が必要だろう。

ハード面では

APPLE PC には互換機が存在しないため、そもそも OS-X だけを取り上げて比較する事自体の意味が薄い。製品を選ぶ際の幅も限られてしまうが、逆に、製品のクオリティが一定しているメリットもある。

ハードウェア的に見た場合、Mac は、メモリ増設やハードディスク交換などの「内部増設」は、メーカーで行うことが前提になっている。サードパーティー製の増設メモリも単価が高めだったり、旧 Mac mini のように、分解しづらい構造の物もあるので、後から自分で拡張しようと思わずに、購入時点で少し余裕を持ったスペックにする方がよい。

Mac OS-X の利用価値

上記のデメリットに加えて、業務用の市販ソフトが少ないなどの問題もあるが、前述の通り、基本的にはほとんど差がないので、Mac 系が欲しければ Mac にすれば良いだけの事。否定する根拠もない反面、積極的に勧める理由もないので、単純に「好み」とか「感性」の領域になる。

デザイン業務、主に製版業者などとのデータ受け渡しがある職種の場合は Mac 系をお勧めしておこう。印刷関連業者も時代の流れを反映して MS-Windows 版のデータ入稿が出来るように変わってきたが、まだまだ、Mac に依存している会社が多い。