PC Software

パソコンは、ソフトが無ければただの箱
ジャンル毎に何種類も発売されているソフトの中で
自分にあった製品はどれだろう

色々「呼び名」はあるけれど

パソコンに限った話ではないのだが、コンピュータを動かすためには「ソフトウェア」が必要なのはご存知の通り。仕事や個人のデータを表形式で編集・計算したいのなら Microsoft EXCEL を使うだろうし、デジカメで撮った写真を修整する時には PhotoShop (Elements) を利用する方が多いだろう。

そのような特定用途を網羅したソフトウェアが「アプリケーションソフト」とか、単に「アプリ」や「プログラム」等と呼ばれている。一方、写真のファイル名を連番に変更するフリー(無償)ソフト、ハードディスクの断片化を抑止するデフラグソフト等に代表される「特定の目的に特化した単一機能のソフトウェア」が「ユーティリティ」や「ツール」などと呼ばれている。

もっとも、これらの呼び方に明確な区分けが存在するわけでもないので、皆さんはお好きなように呼んでもらってかまわない。当サイト内でも記事によって「ソフト」や「プログラム」等、複数の呼び方をしている場合もあるが、特別な意味は無い。

なぜ定番なのか

どのジャンルにも、一般に広く利用されている、または広く知られた「定番ソフト」が存在する。先の例を繰り返すと、文書作成や表計算ソフトの代表格と言えば「Microsoft OFFICE」であり、画像処理ソフトの定番ならば「PhotoShop」と、大体相場が決まっている。 それでは、これらの定番ソフトが本当にベストチョイスなのかと聞かれると、その判断は難しい。

例えば、利用者数が圧倒的に多い「Microsoft OFFICE」を購入しておけば、何か解らない事があっても、相談できる友人や同僚を見つけることは容易いし、ネット上にもノウハウが溢れている。いざという時には、メーカー自身に有料で質問することも出来るという安心感がある。また利用者が多いという事は、ソフト自体の不具合(バグ)も発見されやすいので、安定して動作する可能性も高くなる。

一方で、周囲に相談する人がいない場合や、ソフトの操作方法やマニュアル類は、市販の解説本で十分だと考えているならば、「Microsoft OFFICE」の半額程度で、それ以上の機能を持った「JUST Suite」や、オープンソースで無料の統合ソフト「Open OFFICE」といった選択肢も見えてくる。

ジャンル毎の「本命・対抗・大穴」を比較検証

そこで、世に言われる「定番ソフト」が果たして本当に良い選択なのか、他の同系ソフトと何が違うのか、価格差に見合うだけの価値があるのか等を、私の利用経験を元に解説していきたい。さて本編に入る前に、次の2点をお断りしておこう。

1つは、ソフトの比較検証と言っても、詳細に渡る徹底的な比較を行うつもりはない。各ソフトの特徴的な部分や、利用に際する問題点をピックアップする程度なので、これらの記事が、ソフト全体の総合評価では無い事を十分ご理解いただきたい。 2つめは、評価すべき基準を、小企業のパソコン利用者、または個人を対象にしており、大企業の利用者を想定していない点である。

大企業で利用するソフト選択に一般論は通用しない。複数の社員が同じデータを相互利用するため、一度決めた「自社基準」ソフトを変更することは希である。「Microsoft OFFICE」全盛のこの時代に、官公庁で「一太郎」が根強く利用されている理由も、その一端とみて良い。また「Microsoft OFFICE」のほとんどの機能を搭載し、しかも無料で利用できる「Open OFFICE」を企業のメインソフトとして採用するケースが少ないのは、「無料=自己責任=不安定」という(あくまで)印象による所が大きい。

長期化するデフレ傾向で、この図式も徐々に変わりつつあるようだが、企業の場合、安心を金で買うのが基本であって、ソフトの優劣だけが判断基準ではないため、あえて「大企業の利用者」を除外する事にした。